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子どもの入院実態に関する調査について

2014年12月24日

世界で最初のハウスが誕生して40年が経過したことを機に、子どもの入院実態に関する調査を実施いたしました。

今回の調査ではお子様をお持ちの方80,767名から、無作為に「子どもの入院経験がある」家庭を抽出し、調査の対象としています。また、これら入院経験があるご家庭に対し、さらに「自宅から入院先の病院までの距離」について尋ね、病院までの距離に応じて「0~1時間未満」(出現率 90.8%)「1~2時間未満」(出現率7.0%)「2時間以上」(出現率2.1%)の3グループに分け、各グループの258名ずつの母集団を形成。特に「2時間以上」のグループを“遠距離看病”の該当者として着目し、自宅から病院までの距離が遠いことで発生する影響を調査しています。

(調査概要)

■“遠距離看病”は50家族中に1家族

子どもが入院した際、「自宅と病院の距離が遠く離れてしまう」ことを余儀なくされる家庭が存在します。最善の治療を子どもに受けさせたいという親の想いは皆同じなのですが、お子様の病状等の様々な事情により入院可能な病院が限られてしまうのが大きな要因であり、これはどの家庭にも起こり得ることです。なお、子どもがいる男女のうち、「自分の子どもに入院経験がある」方は、37.5%(1万人あたり3,755名)でした。

“遠距離看病”を「自宅と病院の距離が2時間以上」と定義した場合、子どもが入院している家庭全体のうち2.1%が遠距離看病に該当しており、50人に1人の割合になっています。“遠距離看病”となった場合、付き添いや、経済的負担などが重くなってしまうことが分かりました。

■“遠距離看病”でも、付き添い日数は、週に平均5~6日

子どもが入院したら62.4%は「毎日付き添う」。ただし「付き添いやすい施設を望む(82.7%)」

“遠距離看病”経験の親へ「どの程度の頻度で付き添いましたか」と質問したところ、最多層は「毎日/週7日(62.4%)」、週平均は5.63日でした。

ただし「物理的に負担に感じたことは何ですか?」との質問では「移動距離(53.1%)」「時間/多忙さ(38.4%)」「経済的負担(31.4%)」が挙がっています。また“遠距離看病”層を含む“子どもの入院経験がある親”は、8割以上が「親が子どもに付き添いやすい施設の充実」を望んでおり、病児はもとより、その親・家族も含めた支援が必要だと考えられます。

詳細は下記をダウンロードしてご覧ください。

遠距離看病 子どもの入院実態調査