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カテゴリー「東大ハウス」の記事一覧

マイハウスとマイハウス出身ドクターの絆

「マイハウス」は、学生の力でハウスと病児やそのご家族を支援する団体です。

代表とOBのお二人で鼎談をしていただきましたので、その様子を掲載させていただきます。

・東大病院小児科後期研修医1年目 井上秀太郎さん

・東大病院初期研修医2年目 野村隆之介さん

・学生団体マイハウス元代表 若子静保さん

 

■マイハウスに参加した動機

野村さん:4年生の時に医学部で体験活動プログラムというものがあって、ハウスでの活動に参加して、その時にマイハウスのことも知りました。

井上さん:僕は3年の5月祭の時にマイハウスのことを知って、同期の松下が代表をやっていたのでちょっと興味を持って参加しました。

若子さん:私は新入生の時にチラシで知りました。実は、私の兄は小児がんのため名古屋大学病院で亡くなりました。その後、名大病院にドナルド・マクドナルド・ハウスができる際に、母が兄の名前で募金したんです。東大にもあるのを知って、絶対にハウスに関わる活動をしようと思いました。

 

■ボランティア活動を通じての印象

野村さん:初めてハウスを訪れた時に、とても温かい雰囲気を感じました。ボランティアの皆さんは出身も年齢もさまざまだけど、皆、生き生きと活動していて、僕も楽しくなりました。

井上さん:マイハウスでは、当時苦労してメンバーを勧誘したのですが、その後輩たちが今も精力的に活動してくれているのがとてもうれしいです。

若子さん:病児の家庭教師ボランティアをした時に、楽しそうに勉強している姿を見て,その子の生活の一部に自分がいることを実感しました。

 

■研修医として外から見たマイハウスに感じること

野村さん:小児科での研修の時、患者さんの病室からハウスが見えたんですよ。そうすると活動のこととか思い出して、病児のお母さん方がハウスの話なんかをしているとうれしいですね。マイハウスも確実にご家族の役に立っているんだなと思えます。

井上さん:学生の時はご家族と接することはなくてわからなかったのですが、研修医になってご家族と接すると、その辛さなどが実感できて、「ハウスで休んだらどうですか」と声をかけられるようになりました。それもマイハウスでの活動のおかげかなと。

若子さん:今後もマイハウスに関わっていただけますか?

野村さん:僕らOBと今のマイハウスのメンバーがもっと交流して、医療の現場で感じたことを話したり、意見交換ができるといいなと思っています。

井上さん:ご家族はたいへんなことも多いから、いろんなことを求めているのが現場にいると見えてきます。

若子さん:どんなことですか?

井上さん:たとえば、病児の兄弟の問題です。兄弟は病院で病児に会えないし、一緒に泊まれるところがあるといいなとか。また、退院後に備えて勉強はきちんとさせた方がいいとか、他にもいろんなことがありますよ。

 

■3人の将来の目標

若子さん:兄弟を含めた家族支援や、生きづらさを抱える子どもたちに寄り添う仕事がしたいです。

野村さん:若子さん、しっかりしてますね。僕はやさしい医師になりたい(笑)。病気を治すのはもちろんだけど、マイハウスで経験したことを活かして患者さんとご家族の支援という視点を忘れずに寄り添う医師ですね。

井上さん:小児科医になって病気を治すとともに、普通の生活に戻った後の子どもたちが、家庭や学校、社会のなかで過ごしていくことに目配りし、フォローしていきたいです。

 

井上先生、野村先生、若子さん、ありがとうございました。

これからも東大ハウスをよろしくお願いいたします。

将来小児科医を目指すマイハウスOB2人と現役のマイハウス代表は、今後の交流を固く誓いあいました。

 

「4月から東大で後期研修に入ります。マイハウスのメンバー募集もがんばります(笑)」(井上先生)

 

「ボランティアをする前はハードルが高かったけど、一歩踏み出せば楽しい出会いがありますよ。」(野村先生)

 

「何かできたらいいなと思っている学生の皆さん,お待ちしてます!」(若子さん・東大教育学部4年生)

東大ハウス

中学生の研究発表

東大ハウスにある中学生より、スタッフやボランティアにインタビューをしたいとの申し出がありました。きっかけを伺うと、実はご本人が東大病院に入院し、その際、お母さまがハウスを利用されたとのことでした。その時に、家族全員がハウスがあることによってとても助けられたということで、自分にできることが何かないか考察したいと思われたそうです。

萌恵さん(中学2年生)は11歳の時に、東大病院で緊急手術の為に約1か月間入院し、手術後はPICU(小児集中治療室)に入られました。子どもの患者さんにはできればご家族は付添ってあげたいと考えるものです。緊急手術の後はなおさらお子さまに付添いたいと思うものでしょうが、PICUではそれも出来ません。ましてや、ご家族は当時海外から一時帰国で日本に来ていた時でした。どうしたらよいか途方に暮れていた時に、看護師さんからハウスの存在を教えてもらったそうです。

お母さまがハウスを利用するようになって驚いたのは、すぐに食事が取れるように炊いたご飯が小分けに冷凍されていたり、すぐに調理できる食材が豊富に揃っているキッチンがあることでした。『お母さんしっかり食べて下さい、お母さんが倒れたらダメですよ』のメッセージを感じ、そこで改めて自分がしっかりして娘の側にいないと、と気が引き締まる思いがしたそうです。

萌恵さんは入院中のことを振り返って話します。『PICUでは話したり食べたりすることが自由にできなくて辛かったです。一般病棟に移った後はPICUにいた頃よりは楽になりましたが、学校の友達に会えなく寂しい気持ちと、皆が学校に行けていて羨ましいという気持ちがあり、それが辛かったです。でも、すぐ近くにハウスがあったおかげで、お母さんがずっと側にいてくれたので安心できました。』

退院の日、ハウスでうれしそうに食事をする萌恵さん

萌恵さんはその後無事に退院し、まもなく中学3年生になります。今回のインタビューの目的は研究発表、テーマは『ドナルド・マクドナルド・ハウスをより多くの人に知ってもらう為に出来る事』です。インタビュー当日は、スタッフだけでなくボランティアさんにも話を聞いていましたが、親子で活動中の同い年の中学生ボランティアもいて驚き、きっかけとやる気さえあれば自分でもできることがあるということを実感したそうです。ハウスでは、一人でボランティアが行えるのは高校生以上です。また、通える距離にハウスがないとかないません。しかし、このような研究発表を学校で行うことによってもハウスの存在とその必要性を多くの人たちに伝えることができると思い立ちました。これからも萌恵さんは『人を助けたい』という気持ちを常に持ち、募金やハウスのPRという地道な行動も積極的に行っていきたいと感じたそうです。

『PTG(Posttraumatic Growth)』という言葉をご存知でしょうか?『心的外傷後成長』、つらく苦しい出来事の後の心の成長を指す言葉です。萌恵さんのように病気に負けずに成長する姿を見ると本当にうれしく思います。これからも病気と闘う子ども達とそのご家族をハウスは応援し続けます。

東大ハウス

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