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各ハウスの「いま」をお伝えしています

マイハウスとマイハウス出身ドクターの絆

2019年05月10日 (金)

東大ハウス

「マイハウス」は、学生の力でハウスと病児やそのご家族を支援する団体です。

代表とOBのお二人で鼎談をしていただきましたので、その様子を掲載させていただきます。

・東大病院小児科後期研修医1年目 井上秀太郎さん

・東大病院初期研修医2年目 野村隆之介さん

・学生団体マイハウス元代表 若子静保さん

 

■マイハウスに参加した動機

野村さん:4年生の時に医学部で体験活動プログラムというものがあって、ハウスでの活動に参加して、その時にマイハウスのことも知りました。

井上さん:僕は3年の5月祭の時にマイハウスのことを知って、同期の松下が代表をやっていたのでちょっと興味を持って参加しました。

若子さん:私は新入生の時にチラシで知りました。実は、私の兄は小児がんのため名古屋大学病院で亡くなりました。その後、名大病院にドナルド・マクドナルド・ハウスができる際に、母が兄の名前で募金したんです。東大にもあるのを知って、絶対にハウスに関わる活動をしようと思いました。

 

■ボランティア活動を通じての印象

野村さん:初めてハウスを訪れた時に、とても温かい雰囲気を感じました。ボランティアの皆さんは出身も年齢もさまざまだけど、皆、生き生きと活動していて、僕も楽しくなりました。

井上さん:マイハウスでは、当時苦労してメンバーを勧誘したのですが、その後輩たちが今も精力的に活動してくれているのがとてもうれしいです。

若子さん:病児の家庭教師ボランティアをした時に、楽しそうに勉強している姿を見て,その子の生活の一部に自分がいることを実感しました。

 

■研修医として外から見たマイハウスに感じること

野村さん:小児科での研修の時、患者さんの病室からハウスが見えたんですよ。そうすると活動のこととか思い出して、病児のお母さん方がハウスの話なんかをしているとうれしいですね。マイハウスも確実にご家族の役に立っているんだなと思えます。

井上さん:学生の時はご家族と接することはなくてわからなかったのですが、研修医になってご家族と接すると、その辛さなどが実感できて、「ハウスで休んだらどうですか」と声をかけられるようになりました。それもマイハウスでの活動のおかげかなと。

若子さん:今後もマイハウスに関わっていただけますか?

野村さん:僕らOBと今のマイハウスのメンバーがもっと交流して、医療の現場で感じたことを話したり、意見交換ができるといいなと思っています。

井上さん:ご家族はたいへんなことも多いから、いろんなことを求めているのが現場にいると見えてきます。

若子さん:どんなことですか?

井上さん:たとえば、病児の兄弟の問題です。兄弟は病院で病児に会えないし、一緒に泊まれるところがあるといいなとか。また、退院後に備えて勉強はきちんとさせた方がいいとか、他にもいろんなことがありますよ。

 

■3人の将来の目標

若子さん:兄弟を含めた家族支援や、生きづらさを抱える子どもたちに寄り添う仕事がしたいです。

野村さん:若子さん、しっかりしてますね。僕はやさしい医師になりたい(笑)。病気を治すのはもちろんだけど、マイハウスで経験したことを活かして患者さんとご家族の支援という視点を忘れずに寄り添う医師ですね。

井上さん:小児科医になって病気を治すとともに、普通の生活に戻った後の子どもたちが、家庭や学校、社会のなかで過ごしていくことに目配りし、フォローしていきたいです。

 

井上先生、野村先生、若子さん、ありがとうございました。

これからも東大ハウスをよろしくお願いいたします。

将来小児科医を目指すマイハウスOB2人と現役のマイハウス代表は、今後の交流を固く誓いあいました。

 

「4月から東大で後期研修に入ります。マイハウスのメンバー募集もがんばります(笑)」(井上先生)

 

「ボランティアをする前はハードルが高かったけど、一歩踏み出せば楽しい出会いがありますよ。」(野村先生)

 

「何かできたらいいなと思っている学生の皆さん,お待ちしてます!」(若子さん・東大教育学部4年生)

東大ハウス

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